シマカンスゲ 縞寒菅 Carex morrowii 'Variegata'
一般に冬は枯れてしまうスゲ属のなかでも、冬でも緑の葉を枯らすことがないので寒萓と呼ばれており、葉に縦縞もようが入っていますのでシマカンスゲ。学名の英語読みのまま「カレックス・バリエガータ」とも呼ばれています。
カンスゲの葉は硬くて丈夫なので、古い時代から「菅笠(すげがさ)」や「蓑(みの)」などに利用され、人の生活に近い存在であったようです。
有毒であるという報告はなく、また薬用にするという報告もないようで、いずれにしても葉は硬いので人にとっては食用にはなりません。しかし冬に食べるものがないシカなどの草食動物にとってはカンスゲは貴重な栄養源となります。
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