ヒメシャリンバイ 姫車輪梅 Rhaphiolepis indica var. umbellata f. minor
シャリンバイは、耐潮性があるため、奄美大島では海岸をはじめ島中に自生しています。樹皮や根はタンニンを多く含み奄美大島の特産、大島紬の染料になっています。
大島紬はフランス・ゴブラン織、ペルシャ絨毯、と並んで世界三大織物とも言われていて、反物になるまで約1年がかりで丁寧に製作するため、とても高価です。その独特の渋い黒色と光沢をだすのにシャリンバイは欠かすことは出来ず、これまで日本の伝統産業を支えてきました。
シャリンバイ(車輪梅)という名は、枝先から多数出る小枝が車輪のように見えることと、白い花が梅の花に似ていることに由来します。
ちなみに植物の和名に「ヒメ」と付く場合は、近縁種の葉や花より小さくて様子が愛らしいためで、反対に「オニ」と付く場合は比較的大きかったり、トゲがあったり、厳つい植物に付けられることが多いです。
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